【スペック】
・生産国：スペイン
・表面板：スプルース単板
・裏板＆側板：シープレス単板
・ネック：Cedar
・指板：黒檀
・ブリッジ：ローズウッド
・糸巻：マシンヘッド
・ゴルペ板：あり
・塗装：ラッカー
・カラー：レッド
・ナット幅：52mm
・弦高（１２フレット）：2.7mm[６弦]〜2.3mm[１弦]
・弦長：660mm
・ボディ厚（ヒール）：90mm
・ボディ厚（底）：95mm
・ライトウェイトセミハードケース付き、サンチェス・ロペス特製クロス付き
★オール単板モデル / 2022年製★
サンチェス家のギター製作の歴史は、１９１５年まで溯ります。マニュエル・ラミレスやドミンゴ・エステソと密接な関係持つ非常に有能なギター製作家であったリカルド・サンチェス・ナチェル（１８８１〜１９６０）は、自身のショップを設立しました。そして、リカルド・サンチェス工房は、現在、ナチュレの孫であるカルピオ（１９３７産まれ）によって率いられています。リカルドは、１９７０年以来、ギター製作のマスターディグリーを受賞しています。近年、サンチェス・ファミリーに４世代目が加わりました。リカルドの息子のダビとヘルマン・サンチェス・ロペスです。４世代目の彼らのフラメンコギターの生産ラインは、現在、ヘルマノス・サンチェス・ロペスとして提供されています。
一言で言うなら品がある、そういうサウンドをしています。美しい作りはもちろんなのですが、気品あるサウンド、やはり次元の高さを窺わせます。甘い中音域を確保しつつも低音が鳴ります。いい意味でシープレスっぽくない気がします。中低音域が出ますね、このモデルは。弦長が660�个△蠅泙垢�ネックの薄さからから、それをほとんど感じさせない長さとなっています。このネックの長さによってチューニングが安定するとともに、しっかりとした低音が得られることから、シプレスでありながらもどこかどっしりとしたサウンドになっています。
こちらは伴奏よりもソロ演奏が向いていると思います。伴奏だと少し主張し過ぎるかもしれません。シャリ感が少な目なのでやはりソロ向きかなぁと思われます。しかし甘いトーンが美しいです。
これは、いろんなフラメンコギターを弾いてきたけれど、これに落ち着いて長い付き合いをしたいなぁと思っている方にお薦めですね。もちろん初心者の方で大事にずっと使っていただくのもいいと思います。ファーストフラメンコギターでこれ、いいですね、カッコいいです。ルックスもとってもお洒落です。カラーリングも派手過ぎないレッドで、激渋、高級家具を思わせる塗装になっています。このレッドはサンチェス・ロペスの唯一無二の色合い、素晴らしいです！
ルックスもサウンドもエクセレント！なのでこれを使って練習したくなりますね。売り物なのでできませんが、そんな気持ちにさせてくれます。それほどいい音なんです。こちらも大プッシュの1本です。
※色違いの１F EXTRA CYPRESSの演奏です。
