秘儀 らせん巻き 秘伝公開!
アンダルシアンギターだけに許された?
特別なナイロン弦の巻き方 公開します!
ナイロン弦ギターを所有する上で大きな関門となっているのは弦交換ではないでしょうか?鉄弦のアコースティックギターやエレキギター、はたまたウクレレもそうだと思いますが弦交換は基本的に面倒くさくやっかいな問題ごとの1つですよね。しかも弦交換は、少なくとも1か月に1回程度はやった方が良いらしいというのがもっぱらの通説。できればやりたくないし、誰かがやってくれるのならそれはとても有難い。
鉄弦のアコースティックギターであれば、片方の端部にボールエンドと呼ばれる丸い金属パーツが巻き付いているため、ブリッジに挿し込んでしまえば比較的簡単に交換ができてしまいます。エレキギターもフロイドローズタイプのブリッジ以外は同じ要領で交換可能ですので、慣れてしまえば全弦5分〜10分程度で交換できてしまいます。
これに対してナイロン弦ギターの弦交換のメンドクサイこと・・・よくわからないけれど、ブリッジに穴が開いていてそこに弦を刺して、よくわからない方法で結んで引っ張る、このむずび方がよく分からない・・・
そういったお悩みもよく聞きます。中には弦交換を楽器店にて有料でやってもらう方もいるとか。そこには1つの経済循環が発生しているので悪いとは言いませんがどうせなら自分の愛器の弦交換は自分自身でやれた方がいいですよね。突発的に弦が切れるなどトラブルが発生した場合、即時対応ができないと困ることもあろうかと思います。
幸いなことにネット社会の恩恵でYoutubeを検索すれば、ナイロン弦ギターの弦交換を指南してくている動画が山のようにヒットすることでしょう。それを頼りに何度かトライしていれば、上述した鉄弦のアコースティックギターやエレキギターのように容易に交換作業を行うことができるようになります。必ずできます! ※エレキギターのロック式、フロイドローズブリッジに較べたら比較にならないほど簡単です。
さて、ここからが本題です。アンダルシアンギターでは、弦を通すブリッジの穴が通常であれば1つの弦に対して1つの穴が開いているところを、1つの弦に対して2つの穴が開いているダブルホールタイプを採用しております。ダブルホールタイプのブリッジは、今ではそれほど珍しいものではなく、高級なクラシックギターやフラメンコギターでは採用されているものが多いです。
ブリッジの穴をダブルホールとすると、穴に弦を通すだけで輪っかが自動的にできてしまうので、弦を結ぶのが非常に簡単になります。とくに6弦、5弦、4弦は、金属の巻弦になっていることから摩擦が効いて滑りにくいので1つの輪っかを作るだけでしっかり固定されるため極めて容易に止めることができます。こちらも動画検索すれば出てくるはずですので、ぜひそちらを参考にしてみてください。
しかし、1つ問題があります。それは、ナイロン弦である3弦、2弦、1弦です。いずれも摩擦が少なく滑りやすいため、輪っかを作る作業を複数回、特に1弦は、3回、4回と施す必要があります。それがうまくいかないとチューニングをしている際に弦がバチンと外れボディに傷が付いてしまうことがあります。また、最悪の場合、手や顔にはじけた弦が当たって怪我をすることもあります。くれぐれもご注意ください。
そこで、アンダルシアンギターでは、この3弦、2弦、1弦をブリッジに固定する際に、らせん状に巻きあげる”らせん巻き”という手法を使っています。これはアンダルシアンギターが推奨しているという訳ではなく、アンダルシアンギターの伝道師であるRuben Diazが個人的趣味でやっている手法です。まずは、らせん巻きがどんなものかご覧ください。
ご覧いただいたように3弦、2弦、1弦が綺麗にらせん状に巻かれているのがお分かりになると思います。このらせん巻きは、一般的な巻き方と比較して美観的にも非常に美しく、ちょっとオシャレで ”できる” 感じを簡単に演出することができます。また、機能的にもらせん状に巻いた分、つまり巻き数に応じて強力にストッパーがかかることになる力学上の利点もあります。
どうでしょうか、みなさんもぜひご自分のナイロン弦ギターをらせん巻きにしてみたくなりませんか?そんな心が動いた方に、らせん巻きを伝授するための動画をご用意いたしました。講師は、我らがフラメンコギターの教師でもあるRuben Diazです。スペインなまりの英語ですがじっくりと何度か見返せば必ずらせん巻きができるようになります。
1つ目のコツは、焦らず動画の通りそっくり真似ることです。2つ目のコツは、ブリッジに1回巻いた後、逆の端部をマシンヘッドに巻き付け、ある程度テンションがかかるまで巻き上げてしまうことです。これで弦が動いてしまうことを大幅に抑制できるので後は、裁縫の要領で1段ずつらせん状に巻いていけばOKです。
最難関は、3弦です。3弦は、ナイロン弦の中では1番太いためらせん状に巻いていくための力が最も必要となります。さらに最近は、エコロジーの観点から最小限まで弦が短くなっていることから、巻き上げる側を引っ張るための長さの余裕が少なくなっています。この影響を3弦はもろに受けてしまい、らせん巻きの最難関となっています。
では、動画とご一緒にご自身の愛器で”らせん巻き”に挑戦してみてください。
えっ?ダブルホールじゃないからできない?それなら、答えは簡単です!アンダルシアンギターをどうかお求めください。アンダルシアンギターのブリッジは全てダブルホールです。ご連絡、お問い合わせ、いつでもお待ちしております。
こちらは、私が弦交換した際の動画です。らせん巻きもポイントを押さえながら解説してます!
ぜひ、ご覧ください。
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